fantasista 3 ー永遠にー
確かに柊はアスール東京のエースストライカーで大活躍しているが、昔からあんな調子なんだと思っていた。
あたしは再会する前の柊なんて知らない。
だって、サッカーを見ないようにしていたから。
「そうだよ。
ハットトリックなんて決めることなんてなかったし、ずっと黒木に押されてたし」
柊が自分で言っていたわけではないが、すごく嬉しかった。
あたしのおかげなのかな、なんて思うのも自惚れにもほどがあるが。
柊のことを考えるとにやけてきた。
柊が大好きで大好きで仕方がない。
高校生の時は、こうも好きではなかったと思う。