fantasista 3 ー永遠にー
「柊……」
愛しいその名前を呼ぶ。
彼はあたしだけに見せる優しい瞳で、あたしを見る。
「今日も……ぎゅってして欲しい……」
我ながら、なんてことを言っているんだろう。
キャラじゃないと分かっているのに。
それなのに、柊は笑い飛ばしたりしない。
すごく幸せそうに目を細め、あたしの手をぎゅっときつく握る。
「みどり……毎日、キツくないか?」
甘い心地よい声。
なんだか色っぽいその声に、全身の毛穴がきゅーっとなる。
身体がもう、熱を持つ。
「柊がしてくれないと、キツい」