fantasista 3 ー永遠にー




大好きな柊は笑顔であたしを見つめる。

あたしはその大きな腕に、綺麗な青い花束を渡していた。

スタジアムに拍手と歓声が起こり、なんだか泣きそうになる。

柊の妻は、あたしでいいんだと思う。




柊は花束ごと、ぎゅっとあたしを抱きしめた。

さらに拍手が大きくなる。

人前で抱きしめられるなんて恥ずかしいよ。

それにあたしはきっと、真っ赤だ。





全身でドキドキ言うあたしの肩に手を回し、写真撮影をする。

耳元で柊が言った。


「みどり、ありがとう。

俺といてくれて、ありがとう」


あたしは笑顔で柊に言った。


「おめでとう、柊!」



< 347 / 469 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop