fantasista 3 ー永遠にー
大好きな柊は笑顔であたしを見つめる。
あたしはその大きな腕に、綺麗な青い花束を渡していた。
スタジアムに拍手と歓声が起こり、なんだか泣きそうになる。
柊の妻は、あたしでいいんだと思う。
柊は花束ごと、ぎゅっとあたしを抱きしめた。
さらに拍手が大きくなる。
人前で抱きしめられるなんて恥ずかしいよ。
それにあたしはきっと、真っ赤だ。
全身でドキドキ言うあたしの肩に手を回し、写真撮影をする。
耳元で柊が言った。
「みどり、ありがとう。
俺といてくれて、ありがとう」
あたしは笑顔で柊に言った。
「おめでとう、柊!」