fantasista 3 ー永遠にー
「戸崎先輩……好きです」
女子が顔を真っ赤にして言う。
そんな彼女を、彼がどんな顔で見ているのかは見えない。
だけど、なんとなく想像がついた。
彼は軽い調子で答えるのだ。
「俺も好きだよ」
マジで言っているのだろうか。
そうやって軽い言葉を吐きながら……彼は制服を着たまま彼女を抱いた。
純粋な俺はもう、発狂してしまいそうなほどだった。
俺もしたいと思ってしまったのは言うまでもない。
そして、彼女は本気なんだろう。
真っ赤な顔で涙を流し、嬉しそうにしている。