fantasista 3 ー永遠にー
そう、高校時代もそうだった。
戸崎先輩はひときわ輝いていて、アスールのトップチームにもすっと入ってしまった。
女性関係さえなければ、完璧な人だったのだ。
戸崎先輩は俺に言う。
「凪。これから俺はもう、先輩じゃねぇ。
チームメイトだ。
だから、対等な関係で行こうな」
戸崎先輩は昔から、こういういい部分もあった。
年齢関係なく、後輩を認めてくれる人だった。
ただ、部活自体の上下関係が厳しかったため、対等な関係とはならなかったが……
戸崎先輩がチームメイトと認めてくれて嬉しかった。
俺はこれから、ここで頑張らなきゃ。
ただ、この人の女性関係には振り回されないでおこうと思う。
俺は大人になったし、もう関係がない。
関わっても、ろくなことがないから。