fantasista 3 ー永遠にー



「みどりは俺が惚れた、最初で最後の女だ」


柊さんは静かに続ける。


「だから俺は、一生みどりを大切にしようと思う」



そう言って柊さんは、今までの出来事を教えてくれた。

高校卒業とともに、山形先輩と音信不通になったこと。

他の女性と付き合おうともしたが、出来なかったこと。

偶然山形先輩を見つけて、猛アタックしたこと。

高校時代は山形先輩に手を出していなかったと聞き、信じられない気持ちでいっぱいだ。

そして、柊さんがそこまで本気なんだと思い知る。



「俺は酷い男だった。

そのせいで、みどりをいっぱい苦しめた。

だからもう二度と、みどりを苦しめない」



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