fantasista 3 ー永遠にー
竹中君がテラスで抱き合っていることを知って、あたしたちは逃げるように屋内に入った。
柊なんて、また真っ赤な顔をしている。
柊はああいうことには強いと思っていたが、意外にもウブなようだ。
柊は真っ赤な顔で告げる。
「竹中って、もしかしたらすげー危険な奴かもしれねぇ。
だってよく考えれば彼女は常にいたし、彼女は毎月変わっていたし」
その彼女を寝取ったのはあんただし、あんたのほうが危険だよ、なんてこと言えなかった。
柊の言う通り、竹中君はすごく手慣れていた。
あたしを抱くことにも罪悪感を感じていなかった。
あたしはそんな竹中君の手に、まんまと引っかかったんだろう。
仮に竹中君と付き合っていたら、柊みたいに大切にはしてくれなかったはずだ。