fantasista 3 ー永遠にー
柊は高校時代も優しかった。
他の女の子にも優しかったけど、実はあたしのことをすごく大切にしてくれていた。
ぶっきらぼうなその言葉の端々に、いつも優しさを感じていた。
そしてそれがすごく嬉しかった。
だけど再会した柊は、まっすぐに気持ちをぶつけてくるようになった。
その気持ちをあたしは、ゴールキーパーのようにいつも受け取ってきた。
もう、柊のシュートを受け過ぎて、身も心もへとへとだ。
これ以上ないというくらい、柊で満たされている。