fantasista 3 ー永遠にー
7.
ニューカレドニアに来て三日目。
あたしは、相変わらず柊と甘く楽しく過ごしている。
時々竹中君たちに出会うこともあったが、意外と平気になってきた。
もちろん、心の痛みは完全には修復されないが。
それも、柊とゆっくり話をしたからだろう。
今は土産売り場に来て、柊と色々迷っている。
「琥太郎には、普通のTシャツでも買っていくか。
きっと、こんな地味なモンいらねぇって言われるけど」
その言葉に笑う。
「親には食いモン大量に買ってけばいいだろ。
あいつら、甘いもの与えておけば満足する」