fantasista 3 ー永遠にー
「俺さ、Fのライブには、昔から柚と行ってんだよな。
でも今回は、みどりと行きたい」
「ちょっと待って!
あたしをステージに上げないでよ!!」
慌ててそう告げていた。
いくらなんでも完全部外者のあたしがステージに上がるなんて、ありえないだろう。
下手したらあたしだけでなく、柊やFがバッシングを食らってしまう。
あたしの言葉を聞き、柊は仕方ねぇなと頷いた。
「でも、舞台裏までついてきてもらうから。
そうじゃねぇと俺、緊張してちびりそう」
畑違いのことは分かっている。
だけど、柊が歌うわけではないし、きっと柊なら大丈夫だよ。
「指輪してくから!
もしリフティング決まったら、土下座パフォーマンスしてやる!」
「ステージは緑色じゃないよ!」
慌ててそう告げていた。