fantasista 3 ー永遠にー
柊は満足そうにあたしに言う。
「でもお前、性格のいい坊主が好きだろ?」
「は?なんの話?」
思わず聞き返す。
あたしは柊が坊主になろうがハゲになろうが構わないけど、柊のプライドが許さないのではないか。
それに、もうすでに色褪せているとはいえ、せっかくあたしとお揃いの髪色にしてくれたって言うのに。
どっちにしても、竹中君には負けて欲しくないと心から思う。
「あたし、ずっと応援してるから!」
柊に言うと、嬉しそうに笑いながら頭を撫でてくれる。
こんな柊が大好きだ。