fantasista 3 ー永遠にー







家に帰ると、なぜかすぐに琥太郎君が来た。

そしてあたしは、不覚にも目が点になる。

今日の琥太郎君は南国をイメージしているのだろうか、なんだか南国チックだった。

だけどそれにしても、悪趣味な南国だ。

一見アロハシャツに見えるシャツは、よく見ると髑髏と稲妻の模様だ。

おまけにホログラムみたいに、見る角度によって色が変わる。

そのド派手シャツの上に、これまた迫力のある白いコートを着ている。

背中に大きく虹が描かれたコートだ。

それはまるで、某人気漫画の海軍のようだ。

だが、眩しすぎる海軍だ。



柊が


「おっ、今日もやってるなー」


なんて言うから、あたしも笑ってしまう。

必死で笑いを我慢していたのに。


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