fantasista 3 ー永遠にー



だけど柊は、結構真面目な顔で続けた。



「俺ははじめっから、みどりを妊娠させて俺から離れられなくしてやろうと思ってた。

ここ半年はほぼ毎日やってるのに、妊娠しねぇんだけど」



もう、なんてこと言うの!!


あたしはもう、顔が真っ赤だ。

それに、今さら柊から離れるはずないじゃん。

どんな被害妄想だよ。




案の定琥太郎君が


「てめぇ、うぜぇ!」


なんて騒ぎ始める。



「俺に相手がいねぇからって、のろけんな見せつけるな!

てめぇのことなんて知らねぇよ!!」


荒ぶる琥太郎君に、柊は諦めたように言う。


「琥太郎、産婦人科医じゃねぇのかよ」




だから柊は聞いたのか。

だけど、柊は露骨に聞きすぎるから、琥太郎君だって荒ぶるのだろう。

そして、あんな大人の玩具をプレゼントしてくれるんだろう。

琥太郎君の変態心を煽っているのは柊だ。


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