fantasista 3 ー永遠にー
祝福されながらいつも通り仕事を終え、オフィスを出る。
すると……
「よぉ」
聞き慣れた声がした。
その声を聞くと顔がにやけてしまう。
胸がドキドキ熱くなる。
柊はやっぱり壁にもたれかかり、パーカーにジーンズ姿で立っていた。
「なんか用?」
可愛げのないことを言ってしまうあたし。
もっと素直になれればといつも思う。
本当は柊に会えてとても嬉しい。
嬉しすぎて空も飛べるほど。