fantasista 3 ー永遠にー
だけど……琥太郎君といると、意外にも楽しかった。
琥太郎君は基本狂っているから。
頭が良すぎて狂ってしまったんだろう。
試合開始のホイッスルが鳴る。
剛君を先頭に、1.5列目左側に柊がポジションを取る。
左側のウィングは凪君だ。
急に移籍してきた凪君に、人々はまだ興味を示さなかった。
だけど、凪君はいい動きをするのだ。
積極的にボールを取りに行き、ラインギリギリを走る。
凪君は確かにその学年ではトップの実力だった。
だけど当時は、柊のほうが明らかに上手だった。
だけど今は、柊と互角に張り合える。