fantasista 3 ー永遠にー
柊がそっとシャツを脱ぐ。
一見痩せているように見える柊だが、鍛えられたアスリートの身体が現れる。
筋肉隆々の腕に、厚い胸板。
バキバキに割れた腹筋。
まるで彫刻のようなその身体で、割れ物に触れるようにそっと包み込んでくれる柊。
その触れかたがあまりにも優しいから、また胸が痛くなる。
普段はガサツな柊なのに、なんでこんなに優しいの。
ガラスに触れるようにあたしに触れ、切なげで少し恥ずかしそうにあたしを見る。
柊は百戦錬磨の遊び人だったはずなのに、そんなこと全く感じさせない。
その大きくて優しい腕の中で、今日も大好きな柊を感じた。