fantasista 3 ー永遠にー




昨日があたしたちの結婚式だったから、意識しているのだろうか。

琥太郎君はまるで新郎のような真っ白なスーツっぽい服を着ている。

だけどその服、腕の部分にじゃらじゃらした飾りが付いていて……まるで白いムササビだ。



「その服、空飛べるのか?」


柊が大爆笑しながら言う。


「ムササビ?……いや、ロケットか?」



あぁ、ロケット……確かに。

だって、ありえないくらい大きい、上に尖った襟が付いているから。




もう笑いを堪えるのに必死だ。

それなのに柊が、


「みどりも笑ってるだろ」


なんて言う。

もう、本当にやめて欲しい!!


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