fantasista 3 ー永遠にー





みどりのことや凪のことを考えていると、


「ねえ、柊さん!」


凪に呼ばれて我に返る。

凪は子供みたいな瞳で俺を見ながら、


「柊さん、聞いてるの?」


なんて言ってくる。

こいつ、俺を完全にダメだと思っているな。




凪は俺に言う。


「柊さん、高校時代も山形先輩がいるのに女の子と遊んでたでしょ?

コンパくらいいいじゃん!」


「よくねぇよ、てめぇは馬鹿か」


俺は凪に向かって荒ぶっていた。



確かに、当時の俺はコンパに行っても不思議ではなかった。

だけど俺は変わった。

コンパなんかに行くわけねぇだろ。


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