陛下、たとえあなたに「ぼくらの間に愛などない」と宣言されたとしても、事故死する運命を避けることが出来なくても、私はあなたを愛し続けたいのです

　そうよね。やはり、管理人に助けてもらおう。どういう薬草なのか、彼から名前だけでもききだそう。管理人のことは、うまくごまかせばいいし。本に絵が載っているでしょうから、その絵を参考に探せばいい。

　わたし、冴えているわ。どしてもっと早く思いつかなかったのかしら。

　というわけで、さっそく管理人のもとに向った。

　管理人には「することといえば読書くらいで、何か他に趣味的なことをやってみたい。せっかく広大な森があるので、森の動植物を観察しようかと思っている。その為に、危険な植物を知っておきたいので教えて欲しい」と言ってみた。