陛下、たとえあなたに「ぼくらの間に愛などない」と宣言されたとしても、事故死する運命を避けることが出来なくても、私はあなたを愛し続けたいのです

行動あるのみ

 このまま森へ行こうかと考えたけれど、一度自分の部屋に戻ってからにしようと考え直した。

 いま着用しているドレスだと、茂みにひっかけてしまうかもしれない。乗馬服に着替えよう。それは、何回かしか着用していない。王妃として必要になると、亡くなったお父様が準備してくれた。

 乗馬服に乗馬靴だったら完璧ね。

 名案がつぎつぎに浮かんでくる。

 今回のわたしは、これまでとは違う。

 自信が出てくると、自然と気分が明るくなる。
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