陛下、たとえあなたに「ぼくらの間に愛などない」と宣言されたとしても、事故死する運命を避けることが出来なくても、私はあなたを愛し続けたいのです
愛する人との約束
「フユ、その、いま、いいかな?」
内心の動揺をよそに、彼が言った。
「もちろんですとも。いかがなさいましたか?」
「最近、よく乗馬服姿で出かけていると。だが、馬には乗っていないだろう? それに、宮殿内の使用人たちが心配しているようなんだ。乗馬服を汚しているようだし、転んだりしていないだろうか、とね」
ええ。森で転ぶことはないけれど、階段上で転んで落ちて死ぬ予定にはなっています。
内心の動揺をよそに、彼が言った。
「もちろんですとも。いかがなさいましたか?」
「最近、よく乗馬服姿で出かけていると。だが、馬には乗っていないだろう? それに、宮殿内の使用人たちが心配しているようなんだ。乗馬服を汚しているようだし、転んだりしていないだろうか、とね」
ええ。森で転ぶことはないけれど、階段上で転んで落ちて死ぬ予定にはなっています。