陛下、たとえあなたに「ぼくらの間に愛などない」と宣言されたとしても、事故死する運命を避けることが出来なくても、私はあなたを愛し続けたいのです

【完結】二人で生きる為に……

「フユッ、フユッ」
「う……ん……」

 激しく揺さぶられ、重い瞼をかろうじて開けた。

 強烈な陽射しが瞳を射抜く。

「よかった。フユ、よかった」

 体が悲鳴を上げるほどきつく抱きしめられた。
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