王子は香水姫を逃さない
「わかった。彼の分も夕飯は準備しておくよ。」
「すみません。ありがとうございます。……エリン、指示してきてくれる?」
「わかりました。お嬢さま。」
エリンはきびすを返して外に出て行った。
その頃、バージニア城では、アーサーがバージニア王と王妃に対面をしていた。
「ようこそ我がバージニアへ。」
「エセン国第二王子アーサーと申します。これからは、両国の架け橋となるよう、務めて参ります。どうぞよろしくお願いします。」
「噂通りの美男だな。そちは18歳になるとか。これからというときに、他国に来るのは決心がいることだったろう。そなたの希望通り、近衛隊にそちの席を作っておいた。侍従と一緒に入るが良いだろう。」
「ありがとうございます。勇猛果敢で名を馳せるピアース殿の下で剣の腕を磨いていきたいと思っております。」
そのとき、部屋をたたくノックの音がした。
「なんだ。」
「お話中申し訳ございません。ピアースでございます。遅れて申し訳ございません。」
「入れ。」
銀色の髪に逞しい体躯、近衛の制服に隊長の証である金の飾り緒が見えた。
「ピアース、紹介しよう。アーサー王子だ。」
ピアースは、アーサーに騎士の令をした。
「すみません。ありがとうございます。……エリン、指示してきてくれる?」
「わかりました。お嬢さま。」
エリンはきびすを返して外に出て行った。
その頃、バージニア城では、アーサーがバージニア王と王妃に対面をしていた。
「ようこそ我がバージニアへ。」
「エセン国第二王子アーサーと申します。これからは、両国の架け橋となるよう、務めて参ります。どうぞよろしくお願いします。」
「噂通りの美男だな。そちは18歳になるとか。これからというときに、他国に来るのは決心がいることだったろう。そなたの希望通り、近衛隊にそちの席を作っておいた。侍従と一緒に入るが良いだろう。」
「ありがとうございます。勇猛果敢で名を馳せるピアース殿の下で剣の腕を磨いていきたいと思っております。」
そのとき、部屋をたたくノックの音がした。
「なんだ。」
「お話中申し訳ございません。ピアースでございます。遅れて申し訳ございません。」
「入れ。」
銀色の髪に逞しい体躯、近衛の制服に隊長の証である金の飾り緒が見えた。
「ピアース、紹介しよう。アーサー王子だ。」
ピアースは、アーサーに騎士の令をした。