運命の相手は、大嫌いなアイツ!?
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桜の花びらがひらひらと舞う、4月初旬。
今日は、新生活スタートの日。
私、櫻井 真絢には、いつか運命の人に出会って恋をし、その人と幸せな結婚をしたいという夢がある。
そんな夢を叶えるために、私が今日入学した七海学園高校は、世界一の結婚を目指し、男女2人部屋で寮生活を送る特殊な学校。
この学校は別名 “ 一攫千金婚校 ” と呼ばれていて、3年後に“ 金の夫婦の卵 ”に選ばれたカップルは、卒業と同時に入籍。
そして、大IT企業である“ セブンオーシャン ”の社長になることが約束された、夢のような学園だ。
私もここで、学園長である七海夫婦みたいに運命の恋ができるかな?
私はスウッと深呼吸すると、寮の部屋の扉をコンコンとノックした。
この扉の先にいるのは、セブンオーシャンが開発した、超正確なマッチングシステム“ デステニー ”によって選ばれた運命の相手。
だからきっと、間違いなんてあるはずないと思って扉を開けたのに……。
──ガチャッ。
「はっ、初めまして。今日から相部屋の櫻井 真絢で……す」
私は相手の顔を見た瞬間、固まってしまった。
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