運命の相手は、大嫌いなアイツ!?
♡♡


数日後の朝。


私は洗面所の鏡の前にいた。


今日は気分転換に、髪を結んでみようかな。


そう思った私は髪全体をゆるく巻いて、ヘアゴムでひとつに結んだ。


ゴムの上から紺色の髪飾りをつけて、完成。


私が前髪を整えていると、ちょうどそこへ櫂がやって来た。


「おはよう、櫂」


私は、櫂に挨拶をする。


「ああ。おはよ、まあ……や」


櫂は、私を見てかすかに瞳を大きくさせる。


どうしたんだろう。


櫂にじっと見つめられて、私は首を傾げる。


もしかしてまた、変だとか似合っていないとか言われる?


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