運命の相手は、大嫌いなアイツ!?
「えっ、真絢!?」
「なっ、なんで櫂がここに!?」
扉を開けた先にいたのは、初めましてどころかよく見知った顔の男。
幼なじみの伊澤 櫂だった。
「え、櫂がここにいるってことは……もしかして櫂が私の運命の相手!? うそ、何かの間違いなんじゃない?」
私は一度外に出て、扉に書かれた部屋番号を確認するも……やっぱり私の部屋はここで合っている。
「ていうか櫂、他の高校を受験してたんじゃ……?」
確か、超難関私立高校を受験して合格したって噂で聞いたんだけど。
「べっ、別に良いだろ? どこだって。俺もここで、一攫千金狙いたくなったんだよ……。
あー、本当は超難関校を蹴ってまで真絢のことを追ってこの学校に来たなんて、絶対言えねぇ」