運命の相手は、大嫌いなアイツ!?
♡♡♡
些細なことでケンカをしてしまったあの日から、私は櫂と口をきけずにいた。
『パートナー解消するか?』と櫂に言われたものの、私がちゃんと答えを出していないからか、櫂はまだ学園長に話してはいないみたい。
櫂はやっぱり、私とパートナーを解消したいのかな?
間違いなくあの日、櫂に嫌われちゃったのは確かだよね。
「はぁ……」
無意識にこぼれ出るため息。
早いもので、櫂と話さなくなって1週間が過ぎた。
私は変わらず家事はやっているけれど。
食事は私は部屋で、櫂は食堂でと、それぞれ別々にとるようになった。
部屋でもほとんど櫂と顔を合わせることはなく。
1週間経っても1人きりの食卓は慣れなくて、寂しくて。
幼い頃から大嫌いな櫂と口をきかなくて清々するはずなのに。
なぜか、心のモヤモヤは日に日に増すばかり。
それどころか私は、教室で隣の席に座る櫂のことをやたらと意識してしまう。
隣で読書する櫂のことを見つめていたら、私の視線に気づいたのか、櫂が『何見てんだよ』とでも言うように睨んできた。
私は慌てて視線をそらす。
もう! 私ったら、何見てるのよ。
櫂のことなんて、見なくて良いのに。