運命の相手は、大嫌いなアイツ!?
櫂への恋心を自覚するとともに、私は自分の頬がだんだんと熱くなっていくのを感じる。
自分の気持ちに気づいたら、急に身体全体が火照ってきた。
それに、なんだか熱っぽいような。
今日は、朝から少し頭痛と寒気がするなと思っていたんだけど。
それもだんだんとひどくなってきた。
頭が割れてしまいそうな痛みと、ひどい寒気にブルブルと震える。
自分が暑いのか寒いのかさえも分からない。
「ねぇ、真絢ちゃん大丈夫? もしかして具合悪いんじゃ?」
「だっ、大丈夫だよ。平気平気」
花織ちゃんに口ではそう言うものの、こうしてただ喋るのも辛いくらいにしんどい。
この調子じゃ、午後からの授業は受けられそうにない。
「花織ちゃん。私ちょっと、保健室に行ってくる」
「そうしたほうが良いよ。真絢ちゃん、ひとりで歩ける?」
「うん、大丈夫。ありがとう」
私がなんとか自分の席から立ち上がったとき、めまいがして身体が大きくふらついた。
「おいっ、大丈夫かよ!?」
そのとき、横から櫂が私の身体を支えてくれた。