運命の相手は、大嫌いなアイツ!?
「かっ、櫂!?」
「ったく、何が『大丈夫』だよ。身体、こんなに熱いじゃねぇか。ほら、俺に掴まれよ」
そのまま櫂に支えられたまま、私は廊下へ出る。
「ちょっと、櫂。私、自分で保健室に行けるから。離して……っ」
私は、櫂から離れようとするが。
「はぁ? 足元もふらついてるくせに、強がんなよ」
私は櫂に強く抱き寄せられ、櫂の私に触れている手に力がこもる。
「真絢、こんなときくらい俺を頼れよ。だって俺ら……パートナーだろ?」
パートナー……。
「……っ。この前は、パートナー解消するかって言ってたくせに」
「あっ、あれは……ついっていうか」
「つい……?」
「あーもう、うるさい! あれこれ言ってないで、病人は黙ってろ。だって真絢、しんどいだろ? 早く保健室行くぞ」