運命の相手は、大嫌いなアイツ!?
ビーッ! ビーッ!
あ……まずい。
「櫂。この音ってもしかして、例の警報じゃない?」
確か、寮の入居説明会のときに学園長が、各部屋のサーモグラフィーをAIが監視してるから、いきすぎたスキンシップをすると警報が鳴るって言ってた。
櫂とキスしたから、鳴っちゃったんだ。
「ねぇ、櫂。警報鳴ってるし、私の風邪が移るといけないから、そろそろキスは……んっ」
「体調崩してるときに悪いけど、あと少しだけ……」
警報が鳴りだしても、櫂はキスをなかなかやめようとはしない。
本当は私もまだやめたくない。
櫂ともう少しだけこのまま……。