運命の相手は、大嫌いなアイツ!?
七海学園に入学した頃は、デステニーで選ばれたパートナーが櫂だなんてありえないって思っていた。
でも、一緒に過ごすうちに櫂の想いや優しさを知って。
まさか、恋仲になるなんて思ってもみなかったけれど。
今は私のパートナーが、運命の相手が……櫂で良かったなって心から思える。
「真絢。俺は、もし金の夫婦の卵になれなくても、お前さえいてくれたらそれで良いって今は思う。だから、これからもずっと俺の隣にいてくれよな」
私も……同じ気持ちだよ。
3年後に、ゴールデンカップルに選ばれなくたって良い。
だって今日こうして櫂と想いが通じ合って、本物のカップルになれたから。
私は、それだけでもう十分幸せ。
「真絢の体調が良くなったら、ふたりで沢山出かけような」
「うん」
「おやすみ、真絢」
櫂が横になる私に布団をかけると、私のおでこにそっと口づける。
──今の私の願いは、たったひとつ。
櫂とこの先もずっと仲良く、同じ時間を過ごしていけますように。
今の幸せが、ずーっと続きますように。
ただ、それだけだ。
16歳の誕生日は、一生忘れられない特別な日になりました。
*End*