運命の相手は、大嫌いなアイツ!?
「えーっと、私は2組かぁ」
あのあと寮から学校のほうへとやって来た私は、掲示板に貼られているクラス表で自分のクラスを確認し、『1ー2』と書かれた教室に入る。
すると、真っ先に目に飛び込んできたのは、櫂が複数の女の子に囲まれているところ。
何あれ。ハーレム状態じゃん。
「ねぇねぇ。伊澤くんって、入試での成績が1位だったんでしょー?」
「へぇ、そうなんだ。すごーい! あたしのパートナーも、伊澤くんみたいに勉強のできる人が良かったなぁ」
「ははっ、いやぁそれほどでも」
何よ。櫂ったら、可愛い女の子に囲まれてるからってヘラヘラしちゃって。
……なんか、ムカつく。
「ねぇ。伊澤くんって、どんな女の子がタイプなの?」