運命の相手は、大嫌いなアイツ!?


「……真絢の髪、乱れてる」

「え!?」


うそ!? 朝ご飯ゆっくり食べてたら、時間けっこう過ぎてて。鏡も見ずに、慌てて走って来たから。


髪に櫂の手が伸びてきて、鼓動が跳ねた。


「なおしてやるから、じっとしてろ。ったく、ちゃんとしろよな。俺のパートナーなんだから」


呆れたようにそう言いながらも、私の髪の毛を自分の手で優しく整えてくれる櫂。


「お前せっかく可愛いのに、これじゃあ台無しじゃん」


……え?


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