離婚予定の契約妻ですが、クールな御曹司に溺愛されて極甘懐妊しました
「僕がもっと早く気が付いてあげればよかった。白石さん顔色悪いよ。疲れがたまってるのかもしれないから、もう今日は帰って週末ゆっくりしたらいい」
「……申し訳、ありません」
深々と頭を下げる事しかできなかった。結局、そのまま帰宅を促され、純玲は肩を落としながら会社を出た。
私情を仕事に影響させるなんて秘書失格だ。
現に社長には呆れられて、神崎には心配を掛けてしまった。
(こんなんじゃ、だめだ)
どちらにしてもはっきりさせなくてはならない。純玲はドラックストアに寄って妊娠検査薬を購入した。
いつもより随分早い帰宅の為、泰雅は当然帰ってきていない。ホッと息をつく。
もし今彼と顔を合わせたら間違いなく挙動不審になっていたはずだ。すぐに着替えを済ませ、トイレで検査薬を開封した。じっくり時間を掛けて説明書を読んで検査をしたが、結果はあっけないほどすぐに出た。
純玲は思わず声を落とす。
「……陽性、だ」
手元のスティックには、はっきりとピンクの線が浮き出ていた。
トイレを出た純玲はノロノロとリビングのソファーに背中を預けると、下腹部に両手を当て、目を閉じる。
(ここに泰雅さんの赤ちゃんがいるのね)
「……申し訳、ありません」
深々と頭を下げる事しかできなかった。結局、そのまま帰宅を促され、純玲は肩を落としながら会社を出た。
私情を仕事に影響させるなんて秘書失格だ。
現に社長には呆れられて、神崎には心配を掛けてしまった。
(こんなんじゃ、だめだ)
どちらにしてもはっきりさせなくてはならない。純玲はドラックストアに寄って妊娠検査薬を購入した。
いつもより随分早い帰宅の為、泰雅は当然帰ってきていない。ホッと息をつく。
もし今彼と顔を合わせたら間違いなく挙動不審になっていたはずだ。すぐに着替えを済ませ、トイレで検査薬を開封した。じっくり時間を掛けて説明書を読んで検査をしたが、結果はあっけないほどすぐに出た。
純玲は思わず声を落とす。
「……陽性、だ」
手元のスティックには、はっきりとピンクの線が浮き出ていた。
トイレを出た純玲はノロノロとリビングのソファーに背中を預けると、下腹部に両手を当て、目を閉じる。
(ここに泰雅さんの赤ちゃんがいるのね)