離婚予定の契約妻ですが、クールな御曹司に溺愛されて極甘懐妊しました
泰雅は一瞬肇に視線やったようだがサラリと無視し、ポケットから高級ブランドのロゴが入った小さな箱を取り出す。
「純玲、これ忘れ物」と差し出されたそれは、マリッジリングだった。オーダーしたものができあがったので昨日ふたりで銀座まで受け取りに行っていた。さすがにまだ着けてはこれなかったけれど。
泰雅は純玲の左手をとると、流れるような動きでシンプルだが存在感のあるそれを薬指に嵌めてしまう。
その時初めて彼の左手にも既にお揃いの指輪が嵌められていることに気が付いた。
そして、彼の口から最終的な爆弾が投下された。
「本当に俺の奥さんは、おっちょこちょいでかわいいな。これだから片時も離れていたくない」
そう微笑むと泰雅は純玲の腰に手を回し、そっと引き寄せる。周囲にいた人たちが息を飲む雰囲気を感じた。
「た……泰雅さん!?」
焦って泰雅を見上げると彼は相変わらず甘い眼差しで純玲を見つめていた。そこで純玲は気が付く。
(きっとこれ、パフォーマンスだ)
状況で察してくれた彼は、瑠美や肇のプライドを潰すために、純玲が幸せな結婚をしたと知らしめようと演技してるのだ。
「純玲、これ忘れ物」と差し出されたそれは、マリッジリングだった。オーダーしたものができあがったので昨日ふたりで銀座まで受け取りに行っていた。さすがにまだ着けてはこれなかったけれど。
泰雅は純玲の左手をとると、流れるような動きでシンプルだが存在感のあるそれを薬指に嵌めてしまう。
その時初めて彼の左手にも既にお揃いの指輪が嵌められていることに気が付いた。
そして、彼の口から最終的な爆弾が投下された。
「本当に俺の奥さんは、おっちょこちょいでかわいいな。これだから片時も離れていたくない」
そう微笑むと泰雅は純玲の腰に手を回し、そっと引き寄せる。周囲にいた人たちが息を飲む雰囲気を感じた。
「た……泰雅さん!?」
焦って泰雅を見上げると彼は相変わらず甘い眼差しで純玲を見つめていた。そこで純玲は気が付く。
(きっとこれ、パフォーマンスだ)
状況で察してくれた彼は、瑠美や肇のプライドを潰すために、純玲が幸せな結婚をしたと知らしめようと演技してるのだ。