俺様ドクターは果てなき激愛で契約妻を捕らえて離さない

「俺はもうお前の魅力にやられてる」
「早瀬せんっ……」

私の言葉を飲み込むように再び唇が重なる。さきほどまでのものとは違う少し強引な口付けだ。

「……んぅ」

どこで息をすればいいのかわからない。それなのに早瀬先生は私の唇の感触を楽しんでいるかのようにキスをやめようとしない。

彼の胸に両手をついて体を押し返そうとするけれど、私の力ではびくともしなかった。

それどころか、そんな小さな抵抗が彼をさらに煽ってしまったようで、腰に回った腕に体を引き寄せられるとさらにキスが深まった。

固く閉じていた唇をこじ開けるように差し込まれた舌が口内を暴れ回る。顔を逸らそうとすると、彼の手が耳裏に差し込まれてさらに顔を引き寄せられた。

「まっ、待って、早瀬せんっ……」

舌を無理やりに絡め取られ、お互いの唾液が混ざり合う音がリビングに響く。蕩けてしまいそうな激しい口付けに少しずつ頭がくらくらしてきた。

体も震えてしまい、早瀬先生の服を両手でぎゅっと掴んだ。

ようやく彼の舌の動きが緩やかになり、ゆっくりと唇が離れていく。お互いを繋ぐ銀色の糸がぷつんと切れると、しっとりと濡れた唇を早瀬先生が舌先でぺろりと舐めた。

その仕草がとても色っぽくて、胸がきゅうっと締め付けられる。
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