俺様ドクターは果てなき激愛で契約妻を捕らえて離さない
惹かれる
人間の行動や思考、感情を支配しているのは脳だが、気持ちの変化がわかりやすいのは心臓だ。
心拍数の速さからもわかるように、柄にもなく俺は今、興奮している。
「――お前っ、もっと力、抜け」
「で、でも、どうしたら……」
まだ誰のものにもなっていない芙美の体を、時間をかけてゆっくりと解した。
脚を開かせ、そこに自身のものを押し当てる。腰を推し進めてゆっくりと挿入していけば、食いちぎられるように締め付けてくる。
辛そうな表情を浮かべる芙美だが、やめてほしいとは決して口にしない。従順に俺を受け入れている姿がたまらなく可愛い。
舌を入れたキスをしながら、ゆっくりと彼女の中に自身のものを埋め込んでいく。ようやくすべてを入れることができた俺の口から熱を帯びた声が漏れた。
「幸也、さん。全部、入りましたか」
恥ずかしいくせにそういうことをちゃんと確認してくるところが真面目な彼女らしい。上半身を倒して、さらさらした彼女の黒髪をそっと指で撫でながらキスをする。
「入った。このまま動くけど、いいな」
「はい」
瞳にうっすらと涙の幕を張らせて芙美が頷く。
彼女の細い腰に手を添えて、自身の腰を前後にゆっくりと動かした。