切れない縁

「そうでしたね…。ちょっと俺も課長に相談しておきます。」と井上さん。

「もっといい方法を教えてあげるわ!
最近結婚を考えてる彼女が出来たって課長につけ加えて相談すれば、ウワサで井上狙いを引く子もいるかもね〜」

「え?結婚を考えてる彼女?」

「井上くんは彼女いる?」

「イヤいません…」

「まぁそのうち彼女ができるだろうし〜いい方法だと思うけど?」

「はあ…けっ…こん」

「だって、井上くんも24歳でしょう?あと1年か2年したら転勤だろうし…結婚してから転勤する人多いじゃあない?」

「はい…確かにそうですね…」と井上さんは考えてる様だった。

「お待たせいました!ミートスパゲティのセットの方」

「ハイ私です」と手を挙げた私。

「ドリアセットのお客様…」

「ハイ私です」と木下先輩。
その後もハンバーグセットなどみんなの料理が運ばれてきたので、この話は一旦終わった。

同じ方向の私と井上さん。

反対方向の平田さんと木下先輩。

安田先輩は少し歩いた駅の路線という事で、駅前で安田先輩と私たちは別れた。

改札でホームが反対の平田さんと木下先輩とも別れた。
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