切れない縁
翌朝、本当に遅い時間に起きた私。

お義母さんが私の為にお粥を作ってくれていた。
「美波ちゃん。具合はどう?お粥さん食べてから病院へ行きましょう。
お父さんに運転してもらって私も一緒に付き添うし」

「ありがとうございます。ぐっすり寝たのでだいぶラクになったんですが、お粥いただいてまたちょっと横になります。」

「うん。じゃあそうする?」

「はい。健一郎と隆二さんは大丈夫でしたか?」

「うん。いつものように2人とも出かけたわよ」

ダイニングテーブルにお粥とお漬物にお水と薬まで用意してくれるお義母さん。
涙が出そうなのを我慢しながら食べる。

私は健一郎の大学合格して2ヶ月経った頃出ていこう……と決意した。
それまでは平常心でいなくてはならない。
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