切れない縁
私は支度を整えてて大きなスーツケースを持ちリビングの2人にお辞儀をしてから家を出た。

駅へ向かおうと歩いていると後ろからお義母さんが走りながら「美波ちゃん〜!」と呼びかけられた。

私は止まって振り向くとお義母さんがハアハア息を切らしながら私を抱きしめて「もし住む所が決まって落ち着いたらお父さんと2人で遊びに行ってもいい?」

「……」

「変な事言ってゴメンね…でも私もお父さんも美波ちゃんと離れたくないのよ…
ワガママ言ってゴメンなさい。また荷物を取りに戻る時にお話ししましょうね」

「……」私の泣いている涙を拭ってくれたお義母さん
「お義母さん。本当にありがとうございました…
体に気をつけて下さいね。じゃあ行きますね」

「うん…美波ちゃんも体に気をつけるのよ。いってらっしゃい」と泣きながら手を振ってくれた。
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