切れない縁

その頃、浩一は地元の弁護士の友人に事情を説明し18時頃家に来てもらうように連絡したら、来てくれる事になった。

そして健一郎にこれから家に行くから着替えの準備して一緒に飛行機に乗ることを伝えた。

実家の父親には、
隆二に家に戻るように伝えた事。
友人の弁護士にも入ってもらう事。
これから健一郎を連れて帰る事を伝えた。

帯広空港で健一郎の携帯から"今日の夕方から家族会議をする事になった"と浩一の指示で美波へメールした。

美波はちょうど搭乗するところで携帯の電源を落としていたので健一郎のメールは仙台に着いてから見た。

＊＊＊
夕方18時少し前、家に戻った浩一と健一郎。
「親父！ただいま。」
何も反応がないので2人はリビングへ行くと…

バタバタと荷物を準備している両親。

「親父、お袋ただいま…どうしたんだよ慌てて」

「あ、浩一。ケン。今群馬の警察から連絡があって隆二と不倫相手が事故で亡くなったらしいんだ。」

「え？事故って」

「山道でガードレールを突き破って崖下へ転落したらしくて…」

「え、父さんが…」