切れない縁
またお義父さんとお義母さんとの暮らしが始まり、
私は少しずつ隆二さんの遺品を整理し始めた。
何個かある時計の1つを形見として健一郎に渡そうと思った。
隆二さんの机からは健一郎が幼稚園の時に描いた絵や家族旅行の写真をDVDのディスクにまとめて保存したものなどがたくさん出てきた。
そして古いプリントされた写真やネガがたくさんゴチャゴチャにあり、その中から村瀬さんとのツーショット写真が出てきた。
日付けを見たら隆二さんが入社した頃の物だった。
私と結婚してもこの写真は捨てられないほど大切な写真だったのだろうか…
そして私は、この写真で2人は恋人だったのを確信した。
私は残しておく遺品の箱の中へその写真をそっと入れた。
その箱には他にも愛用のペンと名刺入れ。気に入っていたネクタイピンやカフス。
そしてビニールに入っている画面が割れ変形した事故の時のスマホ。
私にとってこのスマホがもう見れないことは、唯一の救いなのかもしれない。
きっとパンドラの箱のようなモノだと思うから…
隆二さんの物を捨てる時にお義母さんさんにも相談した。
お義母さんは、隆二さんの洋服やスーツをみて辛そうな表情をして
「ホントに…バカな子…優しくてしっかりしてると思ってたのに…」と呟いていた。
私は少しずつ隆二さんの遺品を整理し始めた。
何個かある時計の1つを形見として健一郎に渡そうと思った。
隆二さんの机からは健一郎が幼稚園の時に描いた絵や家族旅行の写真をDVDのディスクにまとめて保存したものなどがたくさん出てきた。
そして古いプリントされた写真やネガがたくさんゴチャゴチャにあり、その中から村瀬さんとのツーショット写真が出てきた。
日付けを見たら隆二さんが入社した頃の物だった。
私と結婚してもこの写真は捨てられないほど大切な写真だったのだろうか…
そして私は、この写真で2人は恋人だったのを確信した。
私は残しておく遺品の箱の中へその写真をそっと入れた。
その箱には他にも愛用のペンと名刺入れ。気に入っていたネクタイピンやカフス。
そしてビニールに入っている画面が割れ変形した事故の時のスマホ。
私にとってこのスマホがもう見れないことは、唯一の救いなのかもしれない。
きっとパンドラの箱のようなモノだと思うから…
隆二さんの物を捨てる時にお義母さんさんにも相談した。
お義母さんは、隆二さんの洋服やスーツをみて辛そうな表情をして
「ホントに…バカな子…優しくてしっかりしてると思ってたのに…」と呟いていた。