俺は◯んで、幼なじみの体を乗っ取った
「凪沙、浮かない顔をしてどうかした?」

「何でもないよ」

「何でもなくないでしょ…凪沙、ちょっと話しがあるんだけどいい?」

「いいけど何?」

「どこかゆっくり話せる場所に移動しよっか」

「うん…」

萌歌の言う話しって何だ?

いつにもなく真剣な面持ちで言ってきたけど、一体何なんだ?

それから萌歌に連れられて近くの公園までやって来て、人気のないベンチに2人で座った。

「萌歌、話しって何?ちょっと怖いんだけど…」

「凪沙…あなたにずっと謝りたかった」

「謝るって何を?」

「アイツのこと…三上克己…私がアイツのこと好きなの知ってたでしょ?」

「それは…」

「私ってアスペルガー症候群でしょ。小さい頃から相手の気持ちを理解したり、場の空気を読むということがスゴく苦手で色んな人から敬遠されたし嫌われた。今は色んな治療法が出てきて症状が収まってきてるけど、それでも社会性が乏しいから世間からは中々受け入れてもらえない。そんな私を嫌な顔一つせずに受け止めてくれた凪沙にはホントに感謝してるし、親友でいてくれてることを本当にありがたいと思ってる」

「・・・・・」
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