俺は◯んで、幼なじみの体を乗っ取った
「おかしくない。好きだったらそれくらいやっちゃうよ」
「相変わらず凪沙は優しいね。でもね、その優しさが仇になることだってあるの。小川さんのこと。小川さんがアイツに告白するって言ってきた時、どうして止めなかったの?どうして自分もアイツのことが好きなんだって言わなかったの?言ってたらアイツと小川さんは付き合わなかった。もちろん、私だってアイツと小川さんが付き合い始めたのはショックだった。死にたいくらいツラかった。立ち直れなかった。でも何で小川さんなの?私は凪沙ならアイツと付き合っても祝福できたよ。でも他の人じゃ納得できなかった。許せなかった!」
萌歌は俺の両肩に手を乗せて向き合うと、肩を揺らしながら声を荒らげてそう言った。
「しかも、スキー場に向かうバスで事故にあってあんなことに…。アイツが亡くなったって聞いた時、死のうと決意した。アイツを追って死のうと決心した」
萌歌はそう言うと不自然に左の腕をさすっていた。
「まさか…」
俺は慌てて萌歌の腕を掴むと勢いよく袖を捲りあげた。
「どっ‥どうしてこんなことを…」
萌歌の手首にはナイフで切ったような生々しい5cmくらいの傷があった。
「幸い、傷が浅かったのと直ぐに親に発見されたことで命に別状はなかったの」
「そういう問題じゃないでしょ!どうして死のうなんて…萌歌が死んだら悲しむ人がいるって思わなかったの?」
「大丈夫。私が死んだって誰も悲しまないよ」
「ふざけないで!萌歌が死んだら私が悲しむでしょ!何でわからないのっ!」
「凪沙…」
「2度とこんなことしないで!お願い!約束して!」
俺はベンチから立ち上がり、萌歌の前に立って怒気をはらんだ大声でそう言った。
「わっ‥わかった。2度としない…」
そして俺はベンチに座る萌歌を抱きしめた。
「アイツのことが忘れられないの…会いたくて、声が聞きたくて、アイツを近くで感じていたいの…生きていてくれさえいれば何もいらないの…」
萌歌は俺の首筋に顔を押し当て泣いていた。
萌歌の涙が首筋を伝ってシャツを濡らした。
「相変わらず凪沙は優しいね。でもね、その優しさが仇になることだってあるの。小川さんのこと。小川さんがアイツに告白するって言ってきた時、どうして止めなかったの?どうして自分もアイツのことが好きなんだって言わなかったの?言ってたらアイツと小川さんは付き合わなかった。もちろん、私だってアイツと小川さんが付き合い始めたのはショックだった。死にたいくらいツラかった。立ち直れなかった。でも何で小川さんなの?私は凪沙ならアイツと付き合っても祝福できたよ。でも他の人じゃ納得できなかった。許せなかった!」
萌歌は俺の両肩に手を乗せて向き合うと、肩を揺らしながら声を荒らげてそう言った。
「しかも、スキー場に向かうバスで事故にあってあんなことに…。アイツが亡くなったって聞いた時、死のうと決意した。アイツを追って死のうと決心した」
萌歌はそう言うと不自然に左の腕をさすっていた。
「まさか…」
俺は慌てて萌歌の腕を掴むと勢いよく袖を捲りあげた。
「どっ‥どうしてこんなことを…」
萌歌の手首にはナイフで切ったような生々しい5cmくらいの傷があった。
「幸い、傷が浅かったのと直ぐに親に発見されたことで命に別状はなかったの」
「そういう問題じゃないでしょ!どうして死のうなんて…萌歌が死んだら悲しむ人がいるって思わなかったの?」
「大丈夫。私が死んだって誰も悲しまないよ」
「ふざけないで!萌歌が死んだら私が悲しむでしょ!何でわからないのっ!」
「凪沙…」
「2度とこんなことしないで!お願い!約束して!」
俺はベンチから立ち上がり、萌歌の前に立って怒気をはらんだ大声でそう言った。
「わっ‥わかった。2度としない…」
そして俺はベンチに座る萌歌を抱きしめた。
「アイツのことが忘れられないの…会いたくて、声が聞きたくて、アイツを近くで感じていたいの…生きていてくれさえいれば何もいらないの…」
萌歌は俺の首筋に顔を押し当て泣いていた。
萌歌の涙が首筋を伝ってシャツを濡らした。