俺は◯んで、幼なじみの体を乗っ取った
「あなたとはスキー旅行に行くバスで事故にあいました。あなたのお婆さんの鈴子さんは亡くなりました。でも、鈴子さんの魂があなたの中に入り、鈴子さんはあなたとして、この3ヶ月を過ごしてきました。鈴子さんから何か手紙とか残されてませんでしたか?」

彼女は今にも泣き出しそうな顔で俺の話を聞いていた。

華さんの両親は彼女が小学生の時に離婚して、その後は父親の実家である鈴子さんの所で暮らしていたそうだ。

彼女にとって鈴子さんは母親代わりと言ってもいいのだろう。

その鈴子さんを、あの忌まわしい事故で亡くしてしまった訳だから悲しみは計り知れない。
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