俺は◯んで、幼なじみの体を乗っ取った
『ちょっと待ってて下さい。今からそっちに行きます。孝さんにも連絡します。だから、もう少し頑張って下さい』

『わかったわ。家の近くの公園で待ってるわ』

今にも消え入りそうな声に一抹の不安を感じずにはいられなかった。

電話を切ると、俺をジッと見つめている里香が目の前にいた。

「何心配そうな顔をしてるんだよ。何でもないから安心しろ」

「だって…」

「知り合いが遠くに行っちゃうから、今から会いに行ってくる」

「凪沙ちゃんは…大丈夫だよね?」

「何が?」

「ううん、何でもない」

「帰ったら電話するから」

それから俺は里香を置いて、猛ダッシュで駅に向かった。
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