俺は◯んで、幼なじみの体を乗っ取った
「カッちゃんには、この事は話さないの?」

「三上くんが打ち明けてくれるまで私は何も言わない。言ってしまったら、三上くんがどこか遠くに行ってしまいそうで…」

横を向くと里香ちゃんが静かに涙を流していた。

「大丈夫だよ」

私はそう言うと、里香ちゃんを優しく抱きしめた。

抱きしめずにはいられなかった。

里香ちゃんの涙を見て、里香ちゃんの悲しみとか切なさとか色んな感情が伝わってきた。

私だって一緒だよ。

カッちゃんが死んでしまって全てを失ったような気持ち。

私はカッちゃんと入れ代わっていたいたから、あの事故があってから3日しか経っていない。

今だってカッちゃんの死は受け入れられていない。
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