俺は◯んで、幼なじみの体を乗っ取った
「小川はお金持ちのお嬢様だからな。大変だな。学校が終わっても、寄り道もせずに家に帰って習い事してるんだろ?」

凪沙から小川の事は少しばかりは聞かされていた。

俺たちとは住む世界が違うような気がしていた。

「はい。家に帰って3時間は家庭教師の先生と勉強します。それから、幼稚園からやっているピアノの練習を2時間近くします」

「毎日か?」

「ほぼ毎日です」

「マジかぁ…息抜きする暇が全然ないじゃないか。大丈夫か?」

「小さい頃から、そんな生活をしているので苦ではないです」

そう言った小川の表情は半ば諦めているように思えた。
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