余命1年の人生
「あ、だいじょ、ぶ、アザできてて押してみたら痛かったってことだけだから、ごめんね、心配かけて」

「本当に大丈夫?何かあったらすぐ言ってね」

「うん、ありがと」

私とりあえず気づかないふりをして、6時間目を受けた

その際もアザのところはズキズキと痛みが走っていたけど、何とか放課後まで持ちこたえることが出来た

「ほんとに大丈夫なの?すごく痛そうだったけど」

放課後になり、初夏がすぐ駆け寄ってきた

「大丈夫だよー!まだ痛いけど、アザって押せば痛いの忘れてたなー」

こんな呑気なこと考えてるけど、本当は少し不安が募っている

私はふらつきながらも、玄関にたどり着いた

途中体が床に叩き付かれそうになったけど、友達が支えてくれた

「琴美、大丈夫?今日浴衣買いに行くのはやめて、家でゆっくり休んで?ねぇ?買いに行ってる途中また倒れたらこっちまで心配になるよ」
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