余命1年の人生
俺がそっぽを向いていると、琴美の顔が見えた

「わっ」

「ぼーとしてるよー?どうしたの?」

「たしかに、この短時間に何があったのかなー?」

楓の方を見ると何故か1人でにやにやしていた

「もう〜、楓くんも鮫島くんもおかしいよー?」

ずっとにやにやしていた楓がこういった

「俺が余計なこと言ったからかなー、だから今、達哉の顔赤いと思うよ」

琴美は何を思ったのか、俺の手を握ってきた

「えっ、あっ、ちょ、」

「ほんとだー、顔赤いー」

「ほんとだ」

女子二人が一斉に俺をからかってくる

「まぁいいや、次どこ行くの?」

「んー、どこ行くかなー」

そういえばこのモールって楽器屋あったよな

さっき地図見た時にちらっと見たら書いてあった

「なぁ、ちょっと楽器屋寄っていいか?」

『楽器屋?』

見事に3人の声が揃った
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